「DXを進めたいけれど、何から手をつければいいかわからない」
「いきなり高額なツールを入れて失敗したくない」
そんな悩みを抱える中小企業の皆様へ。
実は、DXの成功はツールの良し悪しではなく、「始める前の準備」でほとんどが決まってしまいます。今回は、私たちデジタルヒーローが数多くの現場支援で培ってきた、「小さく始めて大きく成果を出すための4つのステップ」を公開します。
ステップ1:最強の「3人チーム」を作る
DXは一人ではできません。
まずは以下の3つの役割を持つメンバーでチームを結成してください。
- 社長(意思決定者):方針を示し、最終的な責任を持つ人。
- 推進者(ハブ役):現場からの信頼が厚く、みんなを巻き込める人(部長クラスなど)。
- 実行者(実務担当):実際にアプリを作ったり、ベンダーとやり取りをする人。
ここで最も重要なのは、「社長のコミット」です。
現場がどれだけ頑張っても、社長が興味なかったり、途中で「やっぱやめた」と言えば全てが水泡に帰します。社長自身が「失敗してもいいから挑戦しよう」という空気を作れるかが、チームの強さを決めます。
ステップ2:「やらないこと」を徹底的に決める
次に目的設定ですが、ここでのポイントは「やらないことリスト」を作ることです。
DXを進めると、つい「あれもできたらいいな」「この機能も欲しい」と夢が膨らみます。しかし、「あったら良さそうな機能」は、初期段階では「全部やらない」と決めてください。
まずは「半年後」という近い未来に絞り、
「営業日報をスマホ入力にする」
「紙の申請書をなくす」
といった最低限かつ必須のゴールだけを目指します。
機能を盛り込みすぎないことが、現場の混乱を防ぐ唯一の方法です。
ステップ3:業務の「地図」を描く
ゴールが決まったら、現状の業務フロー(誰が、いつ、何を、どうしているか)を書き出し、それを「どう変えるか」という未来の地図を描きます。
「今はこの紙を部長に手渡ししているけど、アプリ入力にすれば自動で通知が飛ぶよね」といった具合に、具体的な変化を可視化することで、チーム全員の認識を統一します。
ステップ4:スケジュールは「1.6倍」で引く
最後にスケジュールですが、「これくらいでできるだろう」と思った期間の1.6倍〜2倍の時間を確保してください。 初めての取り組みには、想定外のトラブルや、「使い方がわからない」という現場の戸惑いがつきものです。
最初からカツカツの計画を立てると、遅れが出た瞬間にチームの雰囲気が悪くなります。
余裕を持った計画こそが、心の余裕を生み、成功への近道となります。
結論:人やツールのせいにしない
もしプロジェクトが止まってしまった時、「あの人が協力してくれない」「このツールが使いにくい」と人やツールのせいにするのは簡単です。
しかし、それでは何も解決しません。 うまくいかない時は、「コミュニケーションの取り方」や「進め方の構造」に課題があると考えてみてください。
DXは一発逆転の魔法ではありません。泥臭く、小さな改善を積み重ねるプロセスです。まずは完璧を目指さず、今日できる「小さな一歩」から始めてみませんか?
【編集後記】
もし社内だけで進めるのが不安な場合は、私たちのような専門家を「チームの一員(4人目)」として巻き込むのも一つの手です。失敗を恐れず、一緒に理想の働き方を作っていきましょう。